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2024.11.21

WordPressをやめるべきか:ヘッドレスCMSに移行してみた実感

Next.js・microCMS・Netlifyの構成に移行して分かったメリットとデメリット。結論から言うと、単純なコーポレートサイトにはオーバースペックなことも多いです。

ウェブ制作の現場では、WordPress中心の構成から、ヘッドレスCMSやJamstackへの移行が話題になって久しくなりました。

弊社も制作体制を見直し、案件によって Next.js・microCMS・Netlify の構成を採用しています。実際にやってみて分かったことを、良い面も悪い面も書きます。

なぜ移行を検討したのか

WordPressは長く最適なCMSでした。豊富なテーマとプラグイン、分かりやすい管理画面。短期間でサイトを立ち上げるには今でも強力です。

一方で、こうした課題も出てきていました。

  • パフォーマンス:プラグインが増え、サーバー負荷が上がると読み込みが遅くなる
  • セキュリティ:プラグインの脆弱性とバージョン管理の問題が頻発する
  • 管理の複雑さ:規模が大きくなるほど、カスタマイズが煩雑になる

採用した構成と、その理由

microCMS

管理画面が直感的で、お客様がご自身で更新しやすい。 APIベースなのでフロントエンドの技術に縛られず、プラグイン依存がないぶんセキュリティ面でも有利です。

Next.js

静的サイト生成とサーバーサイドレンダリングの両方に対応していて、SEOとパフォーマンスに強い。 Reactベースなので、コンポーネントを再利用しながら開発速度を上げられます。

Netlify

Git連携でデプロイが自動化され、開発フローが簡潔になります。グローバルCDNによる高速配信と、サーバーレス機能による拡張も利点です。

良かったこと

  • 静的生成とCDNにより、読み込み速度が大幅に改善
  • 動的なバックエンドを持たないぶん、攻撃対象が減る
  • 大規模化や多言語対応に、柔軟に対応できる
  • 依存関係が減り、長期的な保守がしやすい

実際に、あるコーポレートサイトを移行した際は、ページの読み込みが2秒以上短縮され、検索流入も増えました。

正直に書くと、デメリットもあります

ここからが本音です。

  • 初期学習コスト:ReactやAPIベースの開発を習得する必要がある
  • 運用コスト:microCMSもNetlifyも商用サービスなので、ランニング費用が発生する
  • プラグインがない:WordPressなら入れるだけで済む機能を、自分で作ることになる

お問い合わせフォーム一つとっても、WordPressならプラグインで終わります。保守についても、言語やライブラリのアップグレードを考えると、 WordPressより繊細な作業が必要で、そのコストは小さくありません。

結論:「脱WordPress」が正解とは限らない

パフォーマンス面では魅力的な選択肢です。ただし制作費は上がりますし、 単純なコーポレートサイトを持ちたいお客様にとっては、正直オーバースペックだと感じることもあります。

大事なのは、技術のトレンドに合わせることではなく、お客様の課題とご予算に合わせて構成を選ぶことです。

弊社ではWordPressでの制作も続けています。どちらが良いかは、何をしたいかを伺ってから決めましょう。


追記(2026年9月):この記事を書いた2年後、当の自社サイトを Astro で作り直しました。その記録はこちらにまとめています。

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